「無機塗料」とは?

メリット、デメリットから代表的な塗料までをわかりやすく説明!

 

業者に「無機塗料」を勧められたけど、そもそも「無機塗料」って何?

※「無機塗料」とは、「無機物(炭素を含まないもの)」を配合して作った塗料の事です。主成分はセラミックやケイ素です。例えば、ガラスや鉱石などが無機物です。

 

 

紫外線で劣化せず、非常に硬くて燃えにくい性質があります。

一生に何回も無い塗装工事ですから、注意点もしっかり理解し、こんなはずではなかったといった失敗を防ぎましょう。

※主なメリットは…

  • ・20~25年もの高い耐久性がある。
  • ・カビや苔が生えにくい。
  • ・汚れが落ちやすい。
  • ・燃えにくい。

…などが挙げられます。

 

 

※主なデメリットは…

  • 価格が高い。
    ☆無機塗料は高品質で長く持つ塗料ですが、その分価格は高くなります。
  • 職人の知識、技術が必要。
    ☆これは無機に限ったことではありませんが、塗装工事は職人の知識、技、経験が必要となります。
  • 「無機塗料」の中でも品質に差がある。
    ☆一口に「無機塗料」と言っても、実は様々な種類があり、中でもシリコンやフッ素と変わらない耐久性のものもあります。例えばシリコン系塗料にほんの数パーセント無機成分を混ぜただけでも、「無機塗料」と表記できてしまうのです。

 ですから、質の良い「無機塗料を」選ぶためには、実績のある大手メーカーの製品で、カタログなどにきちんと試験結果(促進耐候試験や屋外暴露試験)が掲載されているか確認しましょう!

 

 

※ジャパンカーボライン セラスターウォールカタログより

この「無機塗料」(青い線)は、シリコンやフッ素よりも耐候性能が高いことを表しています。

他の塗料と何が違うの?

一方、これまでの一般的な塗料は「有機物(炭素を含むもの)」を主成分にしているので「有機塗料」と呼ばれます。有機物は、例えばアクリル、ウレタンなどの樹脂のことです。

こうした有機樹脂は柔軟性に富んでいますが、紫外線によって劣化してしまいます。

値段はどれくらいかかるの?

「無機塗料」は費用が高いのがデメリットですが、実は長期的に考えれば安くなります。

なぜなら、耐用年数が長く、今後の塗替え回数が少なくなるからです。

※下記の表は、一般的な30坪2階建ての概算費用です。

塗料の種類 耐用年数 メリット デメリット デメリット
費用相場(㎡)
アクリル 3~5年 ・最も安価 ・紫外線に弱く
塗替えには不向き
1,400~1,600円
ウレタン 8~10年 ・安価
・密着性が高い
・耐候性が低い 1,700~2,500円
シリコン 10~15年 ・価格と機能のバランスが良い
・汚れ、色あせなどに強い
・密着性が低い
・グレードに幅がある
2,600円~3,500円
フッ素 15~20年

・耐候性が高い

・汚れ、色あせに強い

・光沢感が美しい

・高価
・扱っていない業者もいる
3,600円~4,800円
無機 20~25年

・耐候性が非常に高い

・汚れ、色あせに強い
・不燃性が高い

・高価
・扱っていない業者もいる
4,900~5,500円

 

20年、30年という長い目で見ると、耐用年数が長い塗料ほどコストパフォーマンスが良くなります。

長期的な目線で費用をお得にされたい方は、ぜひ「無機塗料」で塗装しましょう。

 

※資料抜粋「ジャパンカーボライン」 
http://jcc-tosou.com/product/serrastarwall.html